ビスの代わりにモーターの軸を使用する改造ですね。
以前、簡易なピン打ちであるゆとりピン打ちという改造方法を紹介しましたが
今回のものは簡易ではないピン打ちの方法です。
まずピンを打つ対象のプレートを準備します。
2mmプレート1枚だと微妙に強度が足りなく
逆に、3mm以上の厚みだと強度がある反面、打ち込みが非常に大変なので
FRPやカーボンの2枚重ね、厚みで言うと2.5mm~3.0mmぐらいがオススメです。
対象のプレートを用意したら、ピンを打ちこむ場所を確認します。
ピンを打ち込んだ後の幅の調整は難しいので
寸法を測ってマーキングをしておくことをオススメします。
こんな感じですね。
次は実際に穴をあけます。
マーキングをしたところに穴をあけていくのですが
いきなり本番の穴をあけてしまうと修正が効かなくなるので
まずは小さいドリル(1.0mm~1.5mm)で小さめの穴をあけます。
穴が貫通したら、ドリルを挿したままいろんな角度から見て確認をします。
板に対してドリルが垂直に走っていればOKです。
傾いてしまった場合は強引に掘って垂直にしましょう。
この時点ではまだ小さいドリルなので多少の修正が効きます。
次はドリルを大きくして先ほどの穴を拡張します。
1.8mm~1.9mmぐらいの径のドリルを使用します。
こんな感じですね。
この工程では曲がっている穴を修正しようとしても
修正しすぎると穴がスカスカになってピンがズレてしまうので
最初に修正した穴に従って慎重に行きましょう。
穴が開いたらモーターの軸を打ち込みます。
この時にモーターの軸が斜めになってしまっていると
そのまま斜めに打ち込んでしまう可能性が高いので
しっかりと垂直になるように持ちます。
片軸のカウンターギアを治具にするとフリーハンドより垂直を作りやすいです。
あとはご近所さんや家族に気を使いながら打ち込みます。
僕は音が響かないように外に出てブロックを土台にしてます。つらい
ある程度打ち込めば貫通すると思います。
あとはどのくらいの長さを打ち込むかなのですが
貫通させた先にアルミカラーを用意して、適切な長さを決めてやります。
こんな感じ。
打ち込み続けてアルミカラーと同じ長さになれば打ち込み終わり。
いろんな角度から見て垂直になってるかを再度確認します。
傾いていたら・・・ペンチなどで強引に曲げますw
いざとなったらそんなもんなので
あまり神経質にならずにいきましょうw
最後にローラーを取り付けた時にFRPが壁に当たらないように
余分な部分を切り落とします。
これでピン打ちの完成です!
---
ピン打ちはレース用の詰めた装備に見られがちですが
ビスが曲がるといったトラブルが減るのでガシガシ走らせるにも向いてます。
ピン打ちにするとローラーが変更しにくいという問題はありますが
リアローラーなんてどうせ830か19mmしか使わないから良いんですよ(失言)
工具や制度はあれば越したことはない、という程度で
意外と一般的な工具だけでなんとでもなったりするので
身構えずにぜひ一度やって見てほしいですね。
FRPなら失敗しても安いですしw