いよいよ改造していきます。
ミニ四駆はご存じのとおり、まっすぐしか走れないものです。
曲がる時には、車体を壁に当てながら壁のアールに合わせて曲がってます。
つまり強引に曲がっているのですね。
そこで、この強引な曲がりを少しでもスムーズにするために
回転して壁との摩擦抵抗の少なくなるガイドローラーを使用して曲がります。
なので、スムーズに曲がるためにはガイドローラーをつければまずはOK。
ここまではミニ四駆の基本の動きの話。
説明書通りに組んだところの話ですね。
ではここから先、どうやって速く曲がるかという話をします。
ということでこれから説明を書いていくことになるのですが
長くなってわかりにくい部分もあるので結論から先に書きます。
結論としては、ローラーの幅を広げると、速く曲がれるようになります。
その理屈をこれから説明していこうと思います。
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ミニ四駆のコーナリングは壁の端を走ります。
では、この時のマシンの幅を見てみましょう。
だいたい96.5mmでした。
リアも同じローラーを同じ位置につけてるので同じ幅です。
車体の中心を考えると、2で割った48mmです。
つまり、壁から48mmのところを走っているとイメージできます。
※非常にザックリとした計算です。あくまでイメージ
ミニ四駆のルールでは、車体の幅は105mmまで広げていいことになっています。
そこで、ローラーを大きいものに交換して、車体の幅を広げてみます。
だいたい102.5mmになりました。
車体の中心は2で割るとだいたい51mmになるので、
壁から51mmのところを走ってると考えられます。
先ほどの幅を広げる前と比べると、3mm内側を走ることになりますね。
幅を広げる前と比べてみますと
3mmの差といえど、だいぶコーナーの内側を走っているのがわかります。
内側を走るということは、走行距離が短くなればそれだけ速くなりますよね。
これは現実の世界での実体験とかもあると思います。
さらにこのコーナーが連続した場合
端から端へ、この場合だと右から左へ切り返さないといけないので
ローラーの幅が広いほうが横の移動が少なくなります。
つまりローラーの幅が広いほうがコーナーの切り返しは速くなります。
次はウェーブセクション
連続コーナーと同様に、しかも左右に激しく揺さぶられます。
幅が広いほうが左右どちらの壁にも近いので揺さぶられる幅は小さいです。
つまりここもローラーの幅が広いほうが速く抜けられます。
最後はストレートセクション。
実のところ、まっすぐすらまっすぐ走るのにも苦労します。
実際はフラフラと蛇行しつつまっすぐ走ろうとしています。
この時にもローラーのお世話になっているのですが
車体の幅が広いほうが車体が斜めに向いてしまう角度が小さくなるので
直線を走る際に蛇行しにくく、直進性が高くなります。
つまりローラーの幅が広いほうがストレートも速くなります。
この直進性はストレートだけでなくスロープのようなジャンプ台でもいえることで
幅が広くて直進性が高いほうがまっすぐスロープを上りやすいので
まっすぐ飛びやすくなるはずですよね。
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ということで、ローラーの幅を広げるのは速く曲がれるだけではなく
言ってしまうと良いことだらけです。
なのでミニ四駆の改造は、「ローラーの幅を広げる」ことがまず基本になります。
といっても繰り返しますが、ルールで定められている幅は105mmまでです。
定規などで良いので105mm測りながら、ルールに注意して広げましょう。