組み方は説明書をしっかり読めば誰でも組めるはずです。
頑張って組んでください。
とはいえ、ここも説明書にはあまり書いてないポイントがあります。
それはグリスについて。
まずは使用するグリスの種類。
キット付属のグリスは非常に長持ちで性能としては素晴らしいです。
このグリスを使っておけば、まず間違いはないと思います。
なのですが、僕はちょっと違うグリスをオススメしようと思います。
というのも、付属のグリスは夏と冬で硬さが極端に違うで
扱い方でいうとちょっと難しいです。
なので最初から違うグリスを使うことをオススメしちゃおうかと。
メンテナンスは簡単に越したことはないですしね。
というわけで、僕のオススメはコレ。
タミヤのセラグリスHGを愛用しています。
温度による硬さの変化が少なくてオススメです。
グリスの量はかなり多く、数年で2本しか買ったことないですw
下の黒いペンのようなものは、タミヤのオイルペンというツールです。
オイルペンはグリスを溶かすオイルがしみ込んだ筆ペンで
グリスを薄く塗ることができる素晴らしいツールです。
グリスはセラグリスではなくてもいいとは思いますが
オイルペンはグリスを塗るのが楽になるので是非ともオススメです。
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道具の説明の次はグリスそのものの話。
まず、なんでグリスを塗るかという内容。
ミニ四駆はモーターがギアを回して力を伝えて走ります。
これは基本ですね。
ギアは、歯と歯が触れ合いながら回転して力を伝達しています。
この時に、歯と歯の摩擦が強いとスムーズに回転しません。
スムーズに回転してくれないと、抵抗になるのでそれは困ります。
しかも摩擦が強いということはギアの歯が摩耗してしまいます。
これでは耐久性も落ちる上に効率も悪くて良いことがないですね。
そこで、その摩擦を減らして回転をスムーズにして
かつ、ギアを摩耗から守ってくれるものがグリスです。
グリスっていうのは油です。
油を塗れば滑るので摩擦は減りますよね。
摩擦が減ることでギアとギアもスムーズに噛み合いますし、摩耗も減ります。
で、このグリスを塗る箇所なのですが
説明書の絵だとギアにはグリスを塗りましょう、と描いてあるのですが
塗る箇所がちょっとわかりにくかったりします。
ギアの歯にはグリスを塗ることはわかると思うのですが
それ以外の部分に塗るグリスこそが大事だったりします。
先ほども書きましたが、ミニ四駆はギアが回転して力を伝えて走ります。
その回転するギアが、シャーシに接触すると摩擦が起きて回転の抵抗になります。
つまり遅くなるってことですね。
たとえば、どこが接触しているかというと
こことか
ここ。
ギアが必要以上に左右に動かないようにするために、
ギアとシャーシの接触がどうしても避けられない場所なのですが
こういうところの接触はギアの回転を妨げる抵抗にもなります。
しかも、ここが摩耗してしまうとギアの位置がガタガタになってしまいます。
とはいえ接触による抵抗を減らせば速くなるからといって
これを削り落としてしまうのは非常に技術が必要で難しいです。
そこで、この接触する個所にグリスを塗ることによって抵抗を減らし、摩擦を減らします。
そうすることで、より抵抗と摩耗を減らすことができます。
たとえば
ここの場合は
ここらへん。
ここの場合なら
ここらへんですね。
シャフトに刺さって回転するギアもありますが
こういうやつです。
こいつはシャフトとギアが常に接触していて抵抗になっているので
シャフトにグリスを塗ってあげて摩擦を減らします。
これは説明書に書いてありますね。
ギアの背面もシャーシに触れるので、背面にも塗ってあげましょう。
シャーシ側にも塗ってますけど念のために。
ただ、同じギアがシャフトに刺さって回転する部分でも
こっちのシャフトにはグリスは塗りません。
こっちのシャフトは六角形で、ギアの穴も六角形です。
このギアはシャフトにくっついてシャフトと一緒に回るものなので
シャフトとギアの間には摩擦抵抗はないので、シャフトにグリスは不要です。
※片軸シャーシの場合
ARシャーシのような片軸シャーシの場合、
さらにプロペラシャフトというパーツがあります。
これは後輪から前輪へ力を伝えるためのパーツなのですが
このパーツはシャーシに常に接触しています。
これも大きな抵抗になるので、しっかりとグリスを塗ってあげましょう。
フロント側と
リア側ですね。
ここら辺は常に接触しているのでグリスの塗り忘れは絶対NGです。ここが摩耗してしまうとかなり大変です。
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というわけでグリスを塗る箇所のポイントとしては
・ギアの歯と歯が触れるところ
・ギアとシャーシが触れるところ
・ギアが回るシャフト
・プロペラシャフトとシャーシ※片軸シャーシ
この4か所を抑えておけばバッチリです。