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2011/09/26

親電源を作ろう

屋外会場や電源の使用できないショップでは電池の充電が行えないため
充電池を扱ってレース参加する場合や長時間遊ぶ際
どうしてもパワー不足でレースが不利になったり、遊ぶ時間が短くなってしまいます。
電池本数を大量に持っていくのもアリですが、管理が大変になります。

ラジコン用バッテリーを電源に充電ができるBX-401という充電器もありますが
今は生産終了品で徐々に入手が難しくなってきてますし
充電の数字も見えず、精度もあいまい。

いっそラジコン用の充電器が扱えればそんな問題も解決できるのに・・・
ってことで充電器の外部電源(親電源)を自作してしてしまいましょう。

電池を扱った工作になるので言わずもがなな話ですが、
ここから先は危険が伴うのであくまで自己責任でお願いします。 

ラジコン用充電器を稼働させるのに必要な電源はDC12V以上が一般的
大体の充電器が11-15Vや11-18V受け付ける電源の範囲です。

ラジコン用の7.2Vバッテリーを2本使った親電源でも良いのですが
パック充電直後だと8.0Vを超えるため8.0V×2で16Vとなり
11-15Vなど、上限が15Vまでの充電器では電圧過多となり稼働できません。

なので今回の仕様は12V電源。
電源に使う電池は入手が容易な単三型ニッケル水素電池、エネループ
これを10本直列につないで1.2V×10で12Vの電源にします。


画像にないけどエネループ10本も
材料
・単三用電池ボックス 10本分
・バナナプラグ(メス)
・シリコンコード等の導線
・タミヤのパーツケース
・スイッチ
以上、全部で1200円くらい。

あとは、忘れちゃいけないのが
・エネループ 10本
これが一番高いですw

電池ボックスは信頼性が高い金属製が望ましいです。

シリコンコードは線が太くて通電が安心なラジコン用のものを使用しましたが
逆に線が太すぎて配線、特にハンダ付けがしんどかったですw
ある程度の太さがあれば、電子工作用の導線でも良いかもしれません。

ちなみにスイッチはあると便利ってだけで無くてもOKです。
付けるのであれば大電流(5A程度?)は流せる余裕のあるもの。

もはやパーツケースではない
・パーツケース加工その1
電池を入れることになるので
中のパーティション等を全部取り
パーツ内の壁を切除します。

ケースは電池ボックスが入れば何でもOK
自分はタミヤのパーツケースを愛用していて
他のケースとサイズ一致するので
収納が楽なのでこれにしました。



プラグを挿した。だいぶそれっぽ
・パーツケース加工その2
次にプラグを挿す穴をあけて
そこにバナナプラグのメスを挿します。
プラグの内側が長いので
ショートしないように多少カットしてください。

使用する充電器の入力ケーブル位置に
合わせてプラグの位置を決めてください。
 プラグの種類も同様に
充電器に合わせて種類を決めてください。


だいぶショートカットw
・電池ボックスの配線と接着
電池ボックスを10本直列になるように配線し
ケースの中におさめます。
電池ボックスは余計な部分にハンダがついて
ショートしないよう要注意。

テスターがあるようでしたら
この段階でテスターを当てて
通電確認をすると良いです。
電池がないのに通電してたらショートしてます。

問題がなかったら電池ボックスをケースに接着します。
電池ボックスは電池を入れるとたわむので
セメダインスーパーXなど厚みと柔軟性がある接着剤がオススメです。

接着したら、電池ボックスとプラグや配線の間にスポンジを挟んで絶縁します。
輸送時に接着が剥がれたとしても事故を防げます。必ずやってください。


完成まであと一歩!
・電池投入と導電テスト
最後に電池を入れます。
電池を入れるときには向きを間違えないよう
逆接防止のリングや矢印などがあると便利。

電池を入れたら通電確認。
プラグにテスターを挿して
12V以上が出たら成功。
スイッチを付けた場合はスイッチをオフにして
0Vになることを確認してください。

完成!
・動作確認
全てが問題なければ
逆接に気を付けて充電器に接続します。
充電器が起動したら充放電を試してください。

正常に充放電ができ
親電源に異常発熱が無ければ完成です。
おめでとうございます。

あとは仕上げ

輸送時の電池外れによるショートを防止するためにも
蓋に緩衝剤などを接着して、電池のずれを防ぐ手段も講じてください。

また、親電源に使うエネループ10本は直列に接続して使用するため
劣化した電池が混ざってると電池を痛めますし、何より危険です。 外装がはげた電池などもショートの元ですので使用せず
なるべく鮮度の揃った電池を使用してください。
最低でも容量は揃えての使用をお願いします(常識ですが・・・)

この親電源はラジコン用バッテリーではなく単三型エネループを使用しているため
あまり大電流放電には適してません。

自身はMULTIPLEXのLN-5014、6015で動作は確認してますが
おそらく、同クラスのマルチチェージャーの
iMaxB6、enRouteのC7、yokomoのYZ-114SP、hyperionのEOS606
あたりはあまり親電源を食わないので問題なく動作すると思います。
知人の同電源ではBX-212、213も動作確認してます。

あくまで持ち運び用ということでハイエンド充電器を接続せず
電源を食わないミドルクラスの充電器で便利に遊ぶことをオススメします。
安全に気を付けて、どこでも楽しいミニ四駆ライフを!