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2016/12/15

ネオチャンプとパワーチャンプの差について考える

今回は電池の話


公式大会に参加するうえでは避けて通るわけにはいかない電池の話です。

タミヤ主催の公認競技会、いわゆる公式大会では
優勝決定戦になるとアルカリ電池が支給されて最後の勝負に挑みます。
となるとアルカリ電池で走るというのはてっぺんを目指すうえでは
避けては通れない道になります。

このアルカリ電池とニッケル水素電池
要するにパワーチャンプもしくは夏の富士通とネオチャンプの差について
あとはアルカリにあったセッティングについて書いていこうかと思います。
あくまで僕の経験上の話がですが参考になれば幸いです。

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まずアルカリ電池とニッケル水素電池の性能の差についてのイメージを


これは僕が考えるアルカリ電池とニッケル水素電池の性能のイメージです。
X軸が電流値、Y軸が電圧を表しています。

言いたいこととしては
・小さい電流を流す時は初期電圧が高いアルカリ電池のほうが電圧が高い
・大きい電流を流す時は内部抵抗の高いアルカリ電池のほうが電圧が低い
・大きすぎる電流を流そうとするとアルカリ電池の電圧は極端に下がる

こんな感じだと思ってます。
実際には流そうとしてる時に起きているのかもしれないのですが
まぁそういう細かい言葉の部分は気にせず、とりあえずイメージで。

とりあえず、大きい電流を流す時にはニッケル水素電池
小さい電流を流す時にはアルカリ電池が有利、というイメージです。

じゃあ次はこの流そうとする電流は何が決めるのか、という話


電流を変化させるのはセッティングになります。

その中でも重大な要素になるのが
・モーターの種類 ・ギア比 ・タイヤ径
この3つの要素だと思います。とりあえずそれ以外はまずは放置。
説明のために現在のセッティングに赤線をひいてみました。

長々と書いてもしょうがないので、こういうことです。


上位モーターを積めば赤線は右に、逆なら左に
ギアをトルク方向に振れば左に、超速にすれば右に
同様にタイヤ径を小さくすれば左に、大きくすれば右にいきます。
この辺りは昔から言われているので知っている話ですよね。

で、ここからがポイントになるのですが
右にいくほどアルカリ電池とニッケル水素電池の電圧が解離していきます。

つまりモーターを上げる、ギア比を下げる、タイヤ径を上げる
この行為をするたび、ニッケル水素のほうがアルカリ電池より速くなる
という傾向が強くなるってことになります。

さらに右側に振りすぎてしまった場合
アルカリ電池では要求に応えられなくなって電圧が極端に落ちます。
「マッハやスプリントでアルカリ積んだら遅すぎた!」
という現象はこういう感じなんじゃないかなぁと僕は考えてます。

この状態はアルカリ電池を積んでみるまで気づきにくいのですが
決める要素はモーターとギア比とタイヤ径の3要素(だと思ってる)ので
どこまで耐えられるかを3レーンなどで事前に知っておくといいと思います。
アルカリ積んでドボンしない範囲内でのパワソ選びは大事です。

もちろん、そこまで選択肢が追い込まれないための車体作りも大事になってきます。
車体がちゃんと走れればよっぽどなレイアウトじゃない限りは大丈夫かと。
あとはパワソ以外にもブレーキ等それ以外の方法で攻めるのも大事ですね。

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残るは季節的な話


季節というより気温の話になるのですが
電池は常識的な範囲内では暖かいほうが速くて冷たいほうが遅くなります。
特にアルカリ電池はその傾向が顕著に出ると感じます。

なので夏場は多少の無理が効きますが、冬は無理はダメ、と認識して
セッティングをある程度変えたほうがいい場合もあります。
この辺りは気温変化が激しいスプリングとオータムは難しくなります。

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最後にモーター種類、ギア比、タイヤ径以外の要素について僕の所感

・モーター慣らし等
自分の場合はアルカリでもニッケル水素でも使うモーターは一緒です。
コンディションを維持するって意味ではアルカリ用を分けるのもいいと思いますが
慣らしでアルカリ用とニッケル水素用を作れるかは自分は懐疑的です。
自分の場合は走れるか否かはあくまでモーターの種類だけで考えます。

・車重、足回り重量
軽くて損することはないと思いますが
だからといって重量に過敏になる必要はないかと思います。
ダッシュ積むならさほど影響はないかなぁと
あくまで燃費の話です。

・タイヤグリップ
グリップが強いほど電気を食って弱いほど省エネだと思います。
モーターは加速し始める時と減速している時
つまりモーターを止めようとする動きがある時に電気を大きく消費するので
グリップが強いほどタイヤを止めるので電気を食うことになります。

ただ、そのぶんグリップで加速することもできるので
どちらが速い?という点に関してはケースバイケースですが
グリップ浅めで多少滑ってでもタイヤを回し続けるほうがエコです。

・ブレーキ
タイヤグリップと同じ理由で強いほど燃費が悪くなります。

ということでその他の要素をまとめると
「軽めのタイヤをグリップ浅めでブレーキ弱めで走る」
というのがセッティング的にはアルカリに合った走らせ方になると思います。

逆にブレーキ強めとシリコンタイヤでストップ&ゴー!というのは
ニッケル水素に向いた攻め方でアルカリ電池では厳しくなります。
モーターも上げざるを得なくなりますしね。

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とまぁそんなわけで長々と書いてみたわけなのですが
この辺りを踏まえた上でイベントレポートを改めて見てみたりすると
公式で結果を出したマシンの共通的な部分が見えてくるかもしれません。
少なくとも自分はこんな感じで考えてます。

ちなみに自分がEXギアや23mm台のタイヤを多用するのも
こんな感じでつらつら書いた内容が要因な部分もあります。
あくまで全部持論なのですが、何かの参考になれば幸いです。