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2015/12/10

ミニ四駆改造のヒント スラスト調整のアレコレ

今日はスラスト調整の方法の話


ミニ四駆が安全に曲がるために必要な調整ですね。

今回の話はフロントローラーが前傾しているアレの話なのですが
ミニ四駆の改造でフラットも立体もバンパーカットが主流になった近年
避けては通れない調整の部分ですよね。

で、このフロントスラストをどうやってつける方法があるの?というのが今回の話。

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何の変哲もないARリアステーとマルチワイドステーです。
バンパーカットしてX規格の穴からステーを生やしてワイドステーを載せる。
何を使うかはさておき、よくある構造だと思います。


わかりにくいのですが、この時点ではスラストは0度です。
フロントローラーがこの状態で走ってしまうと
ちょっとの衝撃で車体が浮いて飛んでしまう危険性があります。
なのでなんとかしてスラストをつけてあげる必要があります。

で、どうやってスラストを調整するか、という話になるのですが
真っ先に浮かぶのは超速ガイドとかでもよく載ってる赤い角度調整プレート。
・・・なのですが今回はその話は無しの方向で行きます。
なぜなら僕が持ってないからw

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というわけで赤いアレを使わない角度調整、まずは1つ目の方法。


紙を挟む。シンプルですね。
ミニ四駆のGUP等の梱包に使用されていたタグや説明書などを挟んで角度をつけます。
今回は見た目にわかりやすく大きなサイズを乗せました。



わかりにくいのですが、わずかに前傾してますね。
角度をつけたい場所に紙を挟むことでナットでしめこんだ際に角度が付く
という至ってシンプルなものです。

この方法は昔からよくあるスラスト調整の方法で
GUPやキットの梱包材もミニ四駆の部品の一部、という解釈で使われていました。

ですが、マルチテープが発売されたことによって
タグ等の梱包材はタミヤ主催の公式大会では使用できなくなってしまいました。
公式大会では紙の類で調整するにはマルチテープを使う必要があります。

また、この紙による調整方法は簡単シンプルでいいのですが
ある程度キツめの角度をつけるためには紙の数を増やす必要があります。
もしくは厚い紙を使用するか。

しかしこの構造はナットを締めこむことによって


紙を押し出す方向に力が働きます。
厚みがある紙なら変形しますし、薄い紙を重ねた場合はズレていきます。
ましてやマルチテープを使ってる場合などは粘着層がズレるので大変。

なのであくまで微調整に使用するべきかなぁ、というのが個人的な感想です。

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2つ目の調整方法


削って角度をつけたFRPを挟みこむ方法


横から見るとこんな感じに削られたプレートを



挟み込む。だいぶ角度が付きましたね。
この方法はまず穴を通してるのでズレることがほとんどなく
恒久的に角度をつけるのに向いています。

削るにしてもどうやって角度をつけるかというと、自分の場合は雰囲気ですw
適当に斜めに削って角度をつけてます。
好きな角度に出来るメリットがある半面、狙った角度にするのは難しいです。
まぁ表裏一体ですね。

この構造のデメリットは、まずローラー(プレート)の高さが変わる点
スラスト板を含めてローラー位置を考えないといけません。

で、もう一つの個人的なデメリットは


ナットで締めこんだときにビスを曲げる力が働く(と思う)点。
垂直にビスを立てて、斜めにナットを締めたら斜めに曲がるよなぁと。
で、このビスを曲げようとする力が働くとすると


曲げられたビスは戻ろうとする力が働くんじゃない?と思う点。
なんとなくちょっと無理な力が働いてそうな気がします。
とはいえビスも柔らかいのでそこまで気にする必要はないと思うのですが
ちょっとだけ気になります。

なので自分は(念のため)スライドの土台にはこの方法は使ってません。

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3つ目の方法


ローラーステーのローラー軸の部分を斜めに削る方法。


裏面も削って


横からみるとこんな感じ。

ローラーをつけると


こういう感じになります。

この方法は無理な力がかかる個所がないので良いのですが
ローラーステーを削るので、ある程度の厚みがないとできません。
板2枚重ねのローラーステーの場合はコレかな?という感じです。

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あとはモーターピンや中空ピンを使う場合には


最初から斜めにピンを打つという方法も。
上記のローラー軸の部分を削るのと発想は近いですね。
狙った角度にピンを打ち込めれば保持力は高いと思います。

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4つの方法を紹介しましたが、自分の場合は
・スライドダンパー車は3つ目のローラー軸の部分を削る方法
・3レーン用のスライドなし車は2つ目のFRPを削ったスラスト板を挟む方法
・井桁車は4つ目の斜めピン打ち+1つ目の紙タグ調整

という形で使い分けてます。
スラスト調整で悩んだ時に参考になれば嬉しいですね。