2015/02/05

ミニ四駆改造のヒント ローラーの選択

今回はローラーの選択について


まっすぐしか走れないミニ四駆の曲がるキモとなるパーツですね。



まず前提となる話のおさらい。
ルールで定められているミニ四駆の幅は105mmまでです。
その範囲内でローラーの幅を広げた方が有利という話は以前に書きました。

そのうえで、あとは実際にどのローラーを選択するか、という話になるのですが
売り場やパーツリストを見ると種類が多すぎて悩んでしまいますよね。
そこで取捨選択の参考に、というのが今回の記事です。

で、長くなるので結論から先に書きますw

フロントは13mmの2段アルミベアリングローラーか
19mmのオールアルミベアリングローラーがオススメです。


リアは19mmプラリング付アルミベアリングローラーがオススメです。


とりあえずこの3種類のローラーを選んでおけば間違いないと思います!

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で、内容。
まず選ぶうえでのローラーの特徴の話です。

ローラーはコースの壁に接して機能するパーツなので
まずはコースの壁との接触面の形状や素材が大きく特性をわけます。
簡単にいうと、表面が滑るから速い、とかそういう感じの話です。

いきなりまとめると
・壁に接する部分が低摩擦プラスチック等の摩擦が少なくて滑る素材は速い
・逆に摩擦が大きいゴムの素材は速度は落ちるが安定する

といった感じ。
これはわかりやすいですね。

ちなみに接触面がアルミなどの金属のローラーもあります。
これは低摩擦素材のものより安定寄りですが、ゴム等よりは断然速いです。
あと、金属のローラーは接触面の角が立ってるか否かで性質に差がでます。

具体的には角が立っているもののほうが壁に食い込んで安定し
角が立っていないものは滑るから速い。
そんな感じです。

接触面だけで見ると、速度は
低摩擦素材(プラ等)>金属(角なし)>金属(角あり)>>>高摩擦素材(ゴム等)
といった順になります。ちなみに安定性は逆順です。

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次は軸心の話ですが、これはもうシンプルにボールベアリングがついてるか否か。
ボールベアリングがついているローラーは高いけど速くて長持ちです。
逆に、プラスチックで出来ているローラーは安いけど性能は劣ります。
なので、速くするうえでは、ボールベアリングがついているローラーが基本になります。

軸心がプラスチックのローラーを使用するシーンがあるとしたら
値段制限のあるルールのときやコストを抑えたいとき
あとは水場があってベアリングがさびるのを嫌う時くらい?

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最後はローラーのサイズです。

ローラーの径が大きい方が壁の段差の影響を受けにくいです。
ローラーの径が小さい方が衝撃に強いです。

壁の段差というのは何かというと
ミニ四駆のコースは、コーナーやストレートなど、
セクションをつなぎ合わせてコースが作られています。

そのセクションとセクションのつなぎ合わせの部分には
どんなに気をつけてコースを組んでいても段差が出来てしまいます。
その段差です。

この段差に対して、大きいローラーは段差の影響を受けにくいのです。
タイヤの大きい自転車のほうが道路の段差を越えやすいのと一緒ですね。

小さいローラーの、衝撃に強い、というのは割愛します。
そんなもんだ程度で流してください。

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ここまで書いたことをまとめると
・ローラーの表面の素材と形状
・ローラーの芯
・ローラーのサイズ
この3点に着目してローラーを選んでいくことになります。

あとはローラーをどこに付けるかの話になります。
今の改造のスタンダードはフロントに2つ、リアに4つです。
昔のようにサイドにはローラーは付けないです。
サイドのローラーはコーナーで当たらないので使用される機会がほぼ無くなりました。

なのでフロントとリアに絞ってみていきます。

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フロントのローラーは、軸が前に傾いていて車体を地面に押さえつけます。
この構造を活かすためには、ローラーそのものにも車体を押さえつける力が必要です。

押さえつけるためには、ローラーにある程度の摩擦かある程度の食いつきが必要です。
なので滑りすぎる素材はフロントにはほとんど使われません。
逆に、この食いつきはある程度にしておかないと、今度は減速しすぎてしまいます。
なので、ゴムなどの食いつきすぎる素材のローラーはあまり使われません。

で、オススメになるのは冒頭にも書いた13mm2段アルミベアリングローラーと
19mmオールアルミベアリングローラーの2種類です。



レーンチェンジなどで食いつかせてしっかり押えたいときは13mm2段アルミ
食いつきはそこまで必要ないけど、壁の段差を避けたい場合は19mmオールアルミ
といった形で環境に応じて使い分けます。

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リアはフロントのように車体を押さえ込む必要はなく
上下2段のローラーでバランスを取って車体を支えます。

それ以外の機能はほとんど求められていないので
走りの足を引っ張らないように滑りがよくて回転もよく
壁の段差にも強いローラーということで
19mmプラリング付アルミベアリングローラーがオススメです。



リアは後ろから見てHの字になるようにセッティングすることが多いです。
小さいローラーを使うシーンもあるにはあるのですが
まずはこれを選ぶと間違いないと思います。

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というわけでこんな感じで
13mm2段アルミベアリングローラー
19mmオールアルミベアリングローラー
19mmプラリング付アルミベアリングローラー
の3種をオススメしました。


ただ、もちろん他にも性能の良いローラーはたくさんあるので
このローラーはどうなんだろう?と思ったらぜひとも試して欲しいところ。
今回の記事はあくまで悩んでる人に向けた記事ってことで!