2013/03/04

端子の変わったネオチャンプ(充電編)

今日はネオチャンプの話。
最近のネオチャンプは電池の構造が若干変わったみたいです。

マイナス極を見るとよくわかるのですが
左が現行品、右が旧ロット。
でっぱりの面積が広くなりました。

普段のロット差程度だとデータを取ったりしないのですが
外観が違うとなると、さすがに性能差があるだろうと思ったので
電池のデータを取ってみることにしました。

まずは充放電を3回ほどしてウォーミングアップ。
その後、容量0から満充電してみます。

途中経過、充電容量500mAhまでの様子


2.5Aで0充電してる時の充電電圧の変化です。
赤いグラフが端子が新しい現行品、青いグラフが旧ロットです。
※グラフが100から始まってるのは、ミスって100mAh以下のデータを取りそこないましたorz

新端子の電池のほうが充電電圧が高いです。
では電池そのものの電圧はどうかというと


ほぼ変わらず、どころか最初のうちは旧端子のほうが電圧が微妙に高いですね。

同じ電流で充電をするのに、高い電圧をかけているということは
電池の電圧が高い or 充電時の内部抵抗が高い という可能性があります。
今回の場合、新・旧端子の電池の電圧はほぼ変わらないので
新端子の電池の充電電圧が高い=充電時の内部抵抗が高い と言えそうです。

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500mAhからそのまま満充電まで充電します。


新端子の電池のほうが充電電圧は高いままです。
やっぱり新端子の電池のほうが内部抵抗が高いのかな?
充電容量も新端子の電池のほうが多かったです。

充電時の電池そのものの電圧はどうかというと


新端子の電池のほうが電圧が高くなりました。
700mAh超えたあたりからは完全に新端子のほうが電圧が高いですね。

充電の平均値を見ると

-250mAh250-500mAh500-750mAh750-満充電
新端子充電電圧3.042V3.069V3.154V3.335V
端子電圧2.778V2.821V2.888V3.066V
旧端子充電電圧3.020V3.048V3.126V3.260V
端子電圧2.782V2.822V2.884V3.022V

充電電圧は新端子のほうが常に高く
電池の電圧は充電初期はあまり変わらず
充電後期は新端子のほうが高くなるということはわかりました。

電池の電圧と充電時の電圧が両方とも高いとなると
充電時の内部抵抗が高いとも一概には言い難くなります。
新端子のほうが充電初期の内部抵抗が高い、ということだけは言えそうです。

ちなみに満充電時の状態はというと
端子電圧充電容量
新端子3.106V1068mAh
旧端子3.051V1022mAh

新端子のほうが容量も多く、電圧も高いという結果になりました。
この数字だけ見ると新端子のほうが速そうに見えますね。
でも実際の性能がどうかは放電してみないとわからないので
次回は放電してデータを取ってみようと思います。

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しかし、電池開封して数回のデータでここまでの差が出るとなると
今までの物とはだいぶ違うと思っていた方が良さそうですね。

充電だけのデータで言うと、充電時、特に初期は内部抵抗が高そうなので
いままでより充電する電流を小さくしたほうが良いのかな?
電池容量も若干増えているので3ステージ充電などの設定は
新端子用に微妙にいじったほうが良いかもしれません。

あとは端子の電圧も妙に高いのが気になるところ。
電池を新しい物に切り替えてからの初レースとかは
"電圧が○Vの時にこのくらいの速度"といった経験値は
一旦積みなおしたほうが良いかもしれないですね。

ちなみにもうちょっと使い込んだ新端子の電池だと
満充電の数時間後でも3.00V超えてました。
まるでアルカリ電池みたい。
アルカリ寄りに特性が近づいてたりして・・・w