ページ

2013/02/04

ミニ四駆のつくりかた② 足回りの組み方

今回は足回りの話。

ミニ四駆にとっての足回りとはもちろんタイヤ。
といっても、タイヤを取り付けるのはホイールになるので
足回りの話っていうのは、当然ホイールも含めての話になります。

というよりホイールのほうが比率がデカいかもしれないw
それだけホイールは大事なんです。

ホイールを使用するうえで、当然シャフトを挿すわけですが
ここでいきなり注意点。

ミニ四駆のシャフトの形状は六角形になっていますが
ホイールの穴の形状も六角形になってます。

この軸穴が丸かったらどうなるかというと
シャフトが回った時にホイールが力を受け止められないので
ホイールの中でシャフトが空転して上手く力が伝わりません。
なのでホイールの穴も六角になってます。

このホイールの六角の穴をしっかり見て、
シャフトの六角とあわせてシャフトを挿します。
シャフトを挿せたらシャーシに通して手で回してみて
まっすぐ挿せたと思ったらまずはOK。
この時にフラついているやつは交換したほうが無難なのですが
それはその後のアドバンスってことでここでは流します。

ではここでホイールにタイヤを装着、と行きたいところですが
その前にちょっとひと手間加えます。

ホイールは円の形をしていますが
実際はプラスチック成型の都合上、収縮が起きて歪んでいます。
要するに表面がデコボコになっているのです。

デコボコなホイールにタイヤを密着させたら
タイヤの表面は当然デコボコになってしまいますよね。
そうなるとタイヤのバランスもバラつくので良いことありません。

実際にヤスリを当ててみるとわかるのですが
わかりやすく別のホイールの例を出すと
こんな感じ。

回しながらヤスリを当ててるはずなのに
ヤスリが当たってない部分があります。
これはヒケと呼ばれる成型上の収縮による不良です。
これが発生してしまうのはプラスチック成型上しょうがないんです。

なのでこのヒケを無くすために
モーターで回しながらヤスリを当てて成型してあげます。
簡単だけど、大事な一手間です。

※ちなみにこのヒケ、プラスチック成型上の問題なので
ボディ成型の時にも当然起きてます。
なのでボディもしっかり面を出してあげると良い仕上がりになります。
これはプラモ作成の技術ですね!

ここまでできたらホイールにタイヤを装着します。
ただホイールに装着するのではなく両面テープを使用して
ホイールとタイヤをしっかりくっつけます。

これをやらない人が結構多いのですが
ミニ四駆のタイヤは走行中にわりと簡単に外れます。
グリップが強いタイヤと面の広いタイヤは特に外れます。

タイヤが外れて遅くなるだけなら自己責任で済むのですが
お店のコースなどでタイヤが外れると他の人に迷惑がかかるので
外れないようにしっかりくっつけましょう。
他の人に迷惑をかけないっていう発想は結構大事です。

両面テープを貼る時はホイールを一周するように貼ります。

ホイールの一部だけしか貼らなかった場合、
テープがある面、無い面でバランスが崩れてしまいますので
しっかり1周、密着させるように貼るのがポイントです。

タイヤが装着できたらあと一歩。

タイヤの成型のバリが気になりますね。
これはパーティングラインと呼ばれる金型の合わせ目です。

この合わせ目が残っていると、ここが一番高くなるため
この合わせ目だけが地面と接地することになり
せっかくのタイヤもしっかりグリップできませんし
着地した時や飛び出す時も不安定になってしまいます。

さらにタイヤもゴムなので熱で収縮する都合
やはり収縮の差がありタイヤの厚みに差が出ます。

なのでこのタイヤも、ホイールと同様に
回しながらヤスリを当てて削ってあげます。

削ってあげた結果がコレ。

拡大しているので粗く見えますが
タイヤ表面の合わせ目やガタつきは無くなりました。

前回の駆動とタイヤが出来たらあとはボディを載せてあげれば

これで完成です。
足をしっかり作るだけで素組みの見栄えはだいぶ違いますね。

ミニ四駆を作り慣れた人も、一回しっかりと素組みをしてあげると
いろいろと基本を思い出せそうでいいですね。