2013/01/30

ミニ四駆のつくりかた① グリスの塗り方

説明書に載ってない補足的な部分だったり
初心者向けのいじり方を紹介していこうかなと思って始めたシリーズ。
続くかどうかは気分次第w

説明書を読むとグリスを塗るマークが書いてありますが
実際にどうやって塗ったら良いかは書いてなかったり
そもそも塗る箇所もあいまいだったりしますね。
今回はそんな話。

説明書通りにマシンを組むのは基本なのですが
駆動の部分はいきなり組まずに、まずマシンを組む時に軸受をはめて
ギアを置きシャフトを通してそれぞれの位置関係を確認します。


この時にシャーシとギアがこすれる部分を見ます。
この画像はリア側ですが、

ピンククラウンの背中と

スパーギアの壁側の芯部分がシャーシと擦れますね。


ギアにグリスを塗るときは歯に塗る人は多いと思いますが
シャーシとギアが擦れる部分に塗る人は意外に少ないです。

でもこれ、実はギアの歯に塗るよりよっぽど大事なところで
ギア同士はお互いに回っているので、塗り忘れてもギアを痛める程度ですが
ギアとシャーシの場合はギアが回っているのにシャーシは動かない
つまりギアの回転にブレーキをかける(=抵抗)になる状態になってます。

じゃあこの抵抗を無くせば良いんじゃない?と考えて
当たる部分を削っていくのがいわゆる"抵抗抜き"という作業ですが
僕は基本的にこの"抵抗抜き"という作業をオススメしてません。

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※抵抗抜きをオススメしない理由

シャーシとギアが当たっている部分は
シャーシに当たることによってギアの場所が決まってる部分が多く
自分で最適な場所を見出せない限りはマイナスになる加工です。

もちろん上手い人がやれば理屈的に速くなる加工ですが
「抵抗抜きってやったほうがいいの?」と聞くレベルの人の場合
人に聞いてしまうレベルならやらん方がいいと思ってます。
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じゃあどうやってこの抵抗を解消するかというと単純な話で
当たる部分にグリスを塗ってごまかしてしまいます。
それだけですが非常に大事でやるかやらないかで雲泥の差になります。
グリスを塗れば削れも防げてシャーシも長持ち、一石二鳥ですね。

グリスを塗るときにオススメしたいのがコレ。


筆です。
筆を使うことでギアの歯と歯の間や細かいところまで塗れるうえ
薄く塗れるので余計な量を塗らずに済み、グリスの飛散を防げます。

グリスを塗る時の筆は何でもいいと思うのですが
あまり安い筆を使うと抜け毛がひどくてギアに毛が残る可能性もあるので
ある程度の金額を出したほうが良いと思います。
ちなみに僕はタミヤの塗装用の筆を折って使ってます。

まずはティッシュや塗料皿などなんでも良いのでグリスを出して

筆先で潰すようにして筆にグリスを馴染ませます。

あとはシャーシ等に塗るだけ。
筆に馴染んだグリスの油分が薄く塗られます。

シャーシ側だけじゃなく

クラウンの背面やスパーの根本の干渉部分にも塗っておきます。

これはフロント側。
プロペラシャフトの受け部分はプロペラシャフト(回転物)と
常に当たるのでここもしっかり塗っておきます。
もちろんピンククラウンの裏側にもしっかりと。

全ての箇所にグリスを塗ったら空回しして軽く馴染ませて終わりです。
あとは電池を入れて回した時に飛散したグリスを拭きとるだけ。
といっても薄く塗られていればほとんど飛ばないと思いますが。

ちなみに近代のシャーシ(S1以降)であれば
シャーシもギアも基本的に慣らしはいらないと思ってます。
異音がするとしたらそれは慣らしとは別の問題かな。
自分の中ではマシンもギアも新品がピークだと思ってたり。