2012/12/21

iChargerでlogviewを動かそう!

RC用充電器に iCharger と呼ばれるシリーズがあります。
このiChargerは日本向けに発売してないため国内での流通も少なく
日本語で情報が記載されたサイトは非常に少ないです。
価格の割には多機能で良いんですけどね。

このiChargerシリーズのOEM品としてATLANTISのAL106B+や
カワダのPERMAX PC102が日本国内で発売されているため(高いけど)
これらの情報が唯一参考になる日本語情報だったりします。

で、このiChargerシリーズのパッケージの中には
充電モニター用の logview というソフトが入ってます。

このソフトはドイツで作られたソフトのようで、
言語も英語とドイツ語しか対応していないので非常にとっつきにくく
当然のことながら日本語で書かれたサイトも少ないという不遇な存在。

今回の記事はこのソフト、logviewを使おうという内容です。


充電器とパソコンの接続には一般的なUSBケーブルを使用します。
PC側には通常のUSB、充電器側にはminiUSBのタイプのケーブルです。
で、パソコンと充電器を物理的に接続する前にUSBドライバをインストールします。
CP210x というドライバを使用します。

このドライバはUSBでシリアルポートと接続して仮想COMポートを云々
要するに接続できるようになるんです。
この充電器専用ドライバという物ではなく
パソコンにある種の機器を挿せるようにするだけの何かだと思ってください。

コイツを解凍、インストールしたら充電器をパソコンに接続します。
充電器は安定化等に接続して、起動している状態で接続します。
COMポートに充電器を認識すればドライバのインストールは成功です。

次はlogviewをインストールします。

logviewは付属のCDを使用しても良いのですが、バージョンが古いので
最新バージョンをネットからダウンロードします。
フリーソフトなのは魅力的ですね。
ダウンロードしたら流れに沿ってインストールをしてください。

インストール後、起動するとまずは言語を選択します。
ドイツ語が分かる人はドイツ語を、一般の人は英語を選んでくださいw

次に接続するポートを選択します。
ドライバ(CP210x)に割り当てられたCOMポートを選択してください。

次に接続している充電器を選択します。
ここではiCharger208BなのでJunsi iCharger208Bを選択します。

次に設定を保存するフォルダを指定します。
その後、オートセーブするか等のチェックもありますが
このへんはパスしても問題ないです。

寄付してくださいというメッセージをしばらく見ると
Doneボタンが押せるようになるので、Doneを押して起動します。

これで起動完了です。
充・放電をしてみてグラフが動き出したら成功です。
あとはグラフの上下限などを設定していきます。

複数のグラフ描画のパターンを作成・保存することが可能なので
電池のセル数や基礎充電・追い充電・放電など
電圧や電流のレンジに合わせたグラフパターンを作成しましょう。

例えばこのグラフ



これは4Aで追い充電してる時のグラフです。
緑色のグラフは充電電流なのですが、弱い安定化を使用しているため
隣の充電器の影響を受けて電流値がブレてます。
黄色いグラフは充電容量です。 これは特筆することなし。

赤いグラフは充電電圧で、黄土色っぽいグラフは電池温度です。
接触式温度計なのでレスポンスはあまり良くないですが
電池温度が上昇するとともに充電電圧が低下するという相関が見えます。
これがデルタピークの正体ですね。

で、ここで面白いのが赤茶っぽいグラフ。
このグラフは電池そのものの電圧を表してます。
充電中の電池そのものの電圧は充電器の画面だと見れないので
これはパソコンに接続する面白さかなと思います。

例えばこの画像の場合
追い充開始後30秒~1分40秒の間、電圧3.18Vを維持しているのがわかります。
充電電圧が落ちたとしても、電池の電圧が落ちてるとは限らないんですね。
むしろ温度が上がっているのに電池の電圧が高いのであれば
この電池の状況が最も速い状態かもしれない・・・などなど

充電方法と電池電圧の相関が見えるので設定詰めるには面白いですね!

表示されなくても取るデータがあるのなら、もしかしたらニッケル水素でも
バランスコネクタを接続すれば各セルの電圧を監視できるかな?という妄想も。
今度やってみよう。

とまぁこんな感じで面白いソフトなので
iCharger持ってる人は是非試してみてね☆

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ちなみにこのlogview、かなりの種類の充電器の設定ファイルを持っていて
シュルツやグラウプナーの各種高級機種のみならず
ハイペリオンの各種やimaxB6まで。
USBで接続さえできればいろんな充電器で動かせそうです。

さらに充電器の設定ファイルを独自に作成することも出来るので
これらのファイルをアレンジしてツッコめば(AL106B+などはこのタイプ)
非対応の充電器も対応できる予感がします。
imaxB6系のOEM機種などは設定自作すれば行けるかもしれませんね! 

むしろやって欲しいというか、logviewの使い方とか一緒に開拓したいですw